親子3人、大菊で金賞 伊江村の友寄さん 花き品評会で同時に


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島袋秀幸村長(前列中央)に受賞報告した友寄翔平さん(前列右から2人目)と父の明彦さん(同4人目)や関係者ら=5日、伊江村役場応接室

 【伊江】親子3人がそろって大菊(おおぎく)で金賞―。沖縄県那覇市の奥武山公園でこのほど行われた「おきなわ花と食のフェスティバル2018」の第33回花き品評会で、伊江村の親子3人が金賞に選ばれた。息子の友寄翔平さん(29)の大菊(品種名・精興の秋)は農林水産大臣賞に輝き、父の明彦さん(66)(同品種)が九州山口花き園芸連絡協議会長賞、母の和美さん(62)(品種名・太陽の灯)も入賞を果たした。

 同品評会には小菊や葉物など460点が出品され、金賞は19点。その中から親子3人が金賞となり、村は喜びに沸いている。翔平さんらが5日、伊江村役場を訪れ、島袋秀幸村長に受賞報告した。

 翔平さんは2年前の品評会でも大菊で大臣賞を受賞。明彦さんも4年前の品評会で、大菊で大臣賞を受賞し、2005年には畜産で大臣賞を受賞した。

 翔平さんは「就農して7年になるが、2度も受賞できてうれしい。日々勉強の気持ちで品質の良い花を提供していきたい」と喜びを語った。明彦さんも「親子3人が金賞で驚いている。今後も花きや畜産の生産に切磋琢磨(せっさたくま)しながら経営の安定を図り島の農業を盛り上げたい」と語った。

 島袋村長は「親子で4度も大臣賞を受賞し、今回は親子3人が金賞で大変誇りに思う。県内有数の花きの産地として生産者や行政が力を合わせ、後継者や若者が戻れる環境をつくっていこう」と祝福した。

 同組合の宮城重志組合長も「良い花を本土に出荷することで伊江島の知名度も上がる。生産者が一丸となって品質向上に取り組む姿勢は模範になる」と激励した。(金城幸人通信員)