粟国便、来月から再運休 第一航空 補助打ち切り受け


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1月に運航を再開したものの、再び運休する見通しとなった那覇―粟国間の第一航空プロペラ機DHC6=2018年1月、粟国空港

 【粟国】2015年8月に沖縄県の粟国空港で着陸失敗事故を起こし、今年1月に約2年5カ月ぶりに那覇―粟国間の運航を再開した第一航空(大阪府、木田準一社長)は1日までに、4月1日以降の予約を受け付けないことを決めた。路線は再び運休する見通しだ。

 18年度は行政の補助対象と認められておらず、補助なしでの運航ができないため。同社の澤田隆夫沖縄事業本部長は「このままでは4月以降は運航できないが、路線継続に向けて最大限努力を続けていく」と述べ、今後も村、県、国に補助を求める姿勢を示した。

 那覇―粟国路線は県内唯一の国庫補助対象路線で、昨年12月の「県離島航空路線確保維持協議会」で18年1~3月分の赤字見込み額約1億700万円を補助対象とすることが合意された。

 一方、18年度赤字見込み額約2億6千万円は、過大とされ認められなかった。