経済、陸自配備で論戦 石垣市長選 候補予定3氏 公開討論会


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笑顔で握手を交わす(右から)宮良操氏、中山義隆氏、砂川利勝氏=2日、石垣市民会館

 【石垣】11日投開票の石垣市長選に出馬を表明している現職の中山義隆氏(50)=自民、公明、維新推薦=と、いずれも新人で前市議の宮良操氏(61)=社民、社大、共産、自由、民進推薦、前県議の砂川利勝氏(54)の公開討論会(八重山青年会議所主催)が2日、市民会館大ホールで開かれた。経済振興策や子育て・教育環境整備、陸上自衛隊配備計画への対応などについて論戦が交わされた。

 中山氏は市役所移転後の跡地へのランドマーク整備や石垣空港の2500メートル滑走路化、病時・病後児の保育施設整備などに取り組む考えを示した。「2期8年で観光を中心に、経済を良い方向に回すことができたと自負している。これからも4年間全力で走っていきたい」と訴えた。

 宮良氏は島の豊かさの土台に平和があるとした上で、小中学校全教室へのクーラー設置をはじめとした子育て・教育環境整備や、島内循環型経済への転換を図ると強調した。「島の将来は私たち自身が選ぶ、私たち自身が責任をもって結果を享受する島社会をつくりたい」と訴えた。

 砂川氏は市平得大俣への陸自配備の白紙化や住民投票の実施、市役所新庁舎の設計見直し、観光目的税を導入した観光地整備などを重点施策に掲げた。「市民との対話で諸問題を足元から解決したい。できることは即決し、分かりやすい政治をして新生石垣市の扉を共に開きたい」と訴えた。