台湾「加油」 47万円贈る 八重山商工生徒が募金活動 花蓮市と交流が縁


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オリジナルの応援幕を前に漢那政弘副市長(右)に、集まった義援金を手渡す八重山商工高校の川奈詩織さん(中央)と大島悠莉さん=2月27日、石垣市役所

 【石垣】2月6日に発生した台湾東部地震の被災地を支援しようと八重山商工高校商業科観光コースの生徒40人が石垣市内で義援金を募り、47万8284円と2400台湾ドルを集めた。生徒を代表して2年生の川奈詩織さん(17)と大島悠莉さん(17)が2月27日、市役所を訪れ、漢那政弘副市長に義援金を託した。義援金は市を通じて台湾・花蓮市に贈られる。

 八重山商工は大きな被害があった花蓮市の花蓮高級中学、花蓮農業職業学校と姉妹校となっている。生徒が募金活動の実施を決め、千葉ロッテマリーンズが春季キャンプをしていた球場などで、2日間にわたり手作りの募金箱で義援金を募った。寄付者にはクジャクの羽を加工して作成した飾りを手渡した。

 台湾語で「頑張れ」を意味する「加油」の文字を記載した縦1メートル、横2メートルの幕に、生徒やロッテの選手、寄付した人らがメッセージを書き込み、オリジナルの応援幕も作成した。応援幕も被災地に送る予定だ。

 川奈さんは「姉妹校では先輩がお世話になっているので、何かできないかと活動した」と報告。大島さんは「たくさんの義援金が集まった」と笑顔を見せた。

 漢那副市長は「台湾は那覇よりも近く、歴史的にも縁がある。東日本大震災の時には、台湾から心のこもった義援金が送られた。集まった浄財をしっかりと届けたい」と感謝を述べた。