沖縄産ごみ処理、開発白書に トマス技研設置、JICA支援


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JICAの岩切敏上級審議役(左)と河崎充良沖縄国際センター所長=琉球新報社

 日本の政府開発援助(ODA)の実績や方針をまとめた外務省の2017年版「開発協力白書」に、トマス技術研究所(沖縄県うるま市、福富健仁社長)のインドネシアでの小型ごみ焼却炉導入の取り組みが紹介されている。

 日本の中小企業による途上国支援に関しては、国際協力機構(JICA)がODA事業として支援している。県内企業との意見交換で来県した岩切敏上級審議役は「ODA終了後の海外でのビジネスにつながるフォロー体制を整えたい」と述べた。

 トマス技研は、JICAの中小企業海外展開支援事業を使ってインドネシア・バリ島の市立病院に小型焼却炉「チリメーサー」を設置。沖縄の小規模離島の海岸に流れ着いた漂着ごみを島内処理するため開発した技術と製品を、同じ島しょ環境で深刻なごみ問題を抱えるバリ島の医療廃棄物の適正処理に生かしている。