島への恩返し誓う 沖縄・久米島高 離島留学生巣立つ


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保護者、里親、離島留学在校生と記念撮影をする留学卒業生ら=2日、久米島高校

 【久米島】久米島高校(前三盛英明校長)に離島留学した第2期生による卒業報告会が2日、同校で行われた。報告会には保護者や身元引受人をはじめ、町関係者らが参加し、7人がこれまでに世話になった町民への感謝や、高校3年間の思い出などを振り返りながら一人一人がスピーチした。

 ビデオメッセージで報告した豊里友昂さん(東京出身)は「久米島で見る景色は本当にきれいで、島でしかできない体験ができた」と語った。江口翔太さん(福岡出身)は「寮や学校で声を掛けてもらい、心の支えになった。自分のやりたいことに向かって頑張り、久米島に恩返しがしたい」と意気込みを語った。

 保護者からは「わが子のように温かく迎えてくれた里親、地元の皆さんに感謝します。貴重な経験を久米島に恩返ししてほしい」との感想が聞かれた。

 卒業した離島留学第2期生は9人で、沖縄や県外の大学に進学し、新たな一歩を踏み出す。

 前三盛校長は「在校生が皆さんを目標にして頑張っています。久米島で学んだことを生かし世界に羽ばたいてほしい」と激励した。

(中島徹也通信員)