シェアハウスで自立支援 那覇のNPO、経済団体連携 5月開設、職場実習も


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 不登校児らの居場所づくりに取り組む「kukulu(ククル)」(沖縄県那覇市牧志)を運営するNPO法人沖縄青少年自立援助センターは5月1日から、ククルの利用者を対象としたシェアハウスを同市大道に開設する。県中小企業家同友会、日建開発とのジョイントプロジェクト。高校生以上を最大5人受け入れ、就労支援と併せて入居者の自立をサポートする。

シェアハウスのリフォームについて話し合う「kukulu」スタッフの島袋しおりさん(右)ら=3月15日、那覇市大道

 シェアハウスは木造2階建ての一軒家で、今月下旬からリフォームに着手する。リビングや台所のほか、5部屋を用意する。家賃は月額1万円で、15歳と19歳の女性2人の入居が決まっている。入居期間中、県中小企業家同友会が職場実習などの就労支援を行う。

 15日、入居希望者向けの見学会があった。ククル利用者には家庭の事情から実家での生活が難しい子もいるという。スタッフの島袋しおりさん(22)は「支え合って生きる力を身に付ける場になれば」と期待を込めた。

 このプロジェクトは、沖縄子どもの未来県民会議の2017年度事業として、500万円の助成を受けている。助成金はリフォーム代や就労支援の講師料などに充てられる。