高度IT人材の育成へ産学協働で実践的な教育を行う文科省の事業「成長分野を支える情報技術人材の育成拠点の形成」(enPiT)のビジネスシステムデザイン分野に参加する大学が集まるワークショップ(2月・筑波大学東京キャンパス)で、琉球大学工学部3年生のチーム「ar―h」が参加大学による成果発表の第1位に輝いた。
チームar―hは、同大情報工学科の大城由也さん、永田有海さん、嘉数りささん、喜友名優花さん、平元嶺河さん。拡張現実(AR)技術を使い、子どもがタブレット端末を介してままごと遊びをするアプリ「おままごとハウス」を開発し発表した。
enPiTは全国の40以上の大学が協働し、4分野で産学連携による実践教育を実施する。このうちビジネスシステムデザイン分野は、社会や産業界のニーズに応えるICTやIoTの実用的な開発に向けて、企業などと連携したカリキュラムを展開する。筑波大など10大学が連携校となり、琉球大は2016年度当初から参加している。
ワークショップでは、9大学の学生チームが音声入力ができる家計簿アプリや服装コーディネート支援アプリなどそれぞれの成果を発表した。チームar―hが開発した「おままごとハウス」は、タブレットに触れたり動かしたりしてままごと遊びを楽しむ。学生らは「おもちゃを買ってもらえなくても遊び放題で、散らかしても平気」と説明する。今年1月に開かれた県の「IT津梁まつり2018」にも出展し、多くの親子が体験して人気だったという。