F15部品落下、騒音激化で抗議 嘉手納町議会2抗議を可決


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米軍嘉手納基地の騒音激化に抗議する嘉手納町議会=27日午前10時半すぎ、嘉手納町議会

 【嘉手納】嘉手納町議会(徳里直樹議長)は27日午前の町議会3月定例会で、米軍嘉手納基地の騒音激化とF15戦闘機の部品落下事故に対する2つの抗議決議と意見書をそれぞれ全会一致で可決した。

 抗議決議では騒音激化に関し、最新鋭ステルス戦闘機F35Aの暫定配備前後を比較して騒音が増加していることを指摘した。

 その上で「深夜早朝問わず轟(とどろ)く騒音は平穏な日常生活を破壊しており町民の怒りは爆発寸前に達している」とし、騒音軽減を確実に実施することや外来機の即時撤退を求めた。

F15戦闘機の部品落下事故について抗議する嘉手納町議会=27日午前10時すぎ、嘉手納町議会

 F15戦闘機の部品落下については「部品落下事故は復帰後から近年に至るまで枚挙にいとまがなく、大惨事につながりかねない」と抗議した。

 事故原因の徹底究明や航空機の整備点検、住民居住地上空の飛行訓練禁止を求めた。

 さらに町に事故の連絡が入ったのが発生から8日後だったことで「不信感は高まっている」と批判し、日米で合意した通報手順の順守を求めた。

 徳里議長らは27日午後に沖縄防衛局、28日に県と外務省沖縄事務所を訪ねて意見書を手交する。【琉球新報電子版】