南部医療センターが面会を全面禁止 はしか拡大、県内26人に


この記事を書いた人 大森 茂夫
県立南部医療センター・こども医療センター

 麻疹(はしか)の感染拡大を受け、患者を受け入れている南風原町の沖縄県立南部医療センター・こども医療センターは6日、入院患者への面会を原則として全面禁止にすると発表した。同院は乳児や妊婦など、はしかにかかると、重症化するリスクが高い患者を多く抱えており、理解を求めている。県は、はしか発生状況を最も重いレベル3に引き上げている。

 県地域保健課は6日、新たに男女5人のはしか感染を確認したと発表した。県内で4年ぶりの患者が3月下旬に判明してから計26人になった。新たに確認されたのは、1歳~50代で、那覇市が3人、北部で1人。1人は居住地が判明していない。所管する保健所が、感染ルートや行動歴などを確認している。

 南部医療センターは、はしか患者を受け入れており、現在も2人が入院している。感染を防ごうと、原則として全面的に面会禁止にしたほか、病院に入る前にワクチン接種状況や発熱の有無などを確認している。

 佐久本薫院長は「院内で感染が広がることを防ぐのが大切になる。迷惑をお掛けするが、理解してほしい」などとするコメントを出した。