伊良部島にコウノトリ 兵庫・豊岡から南国へ


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ゆっくりと浅瀬を歩き回るコウノトリ=6日、宮古島市伊良部長浜の海岸

 【宮古島】国の特別天然記念物のコウノトリ1羽が6日、宮古島市伊良部長浜の海岸に飛来した。コウノトリは浅瀬をゆっくりと歩き回って餌を捕り、羽繕いをするなど、静かに羽を休めている様子だった。

 足には個体を識別するための足環(あしわ)が着けられており、保護増殖に取り組む兵庫県立コウノトリの郷公園が作成している「足環カタログ」によると、飛来したのは兵庫県豊岡市で2013年に巣立った雄の個体。

 コウノトリは体長約1メートルの大型の水鳥。国内では野生の個体は絶滅しており、人工飼育での繁殖が行われている。