嘉手納 緊張高まる 米シリア攻撃 偵察機が離陸


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 米英仏3カ国がシリアへの攻撃を開始したことを受け、米空軍嘉手納基地では14日午後、弾道ミサイル観測能力を持つ電子偵察機RC135Sコブラボールの離陸が確認されるなど、緊張感が高まりつつある。

 コブラボールは13日に米ネブラスカ州のオファット基地から嘉手納基地に飛来。14日午後2時ごろ、空中給油機2機と共に嘉手納基地を離陸した。シリアへの攻撃と関連しているとみられる。14日の時点で、嘉手納基地内の警戒レベルは5段階中、下から2番目の「アルファ」のままだが、シリア情勢の緊迫化が進むに連れて、引き上げられる可能性もある。

 一方、12日から県内でシリア人留学生が2人学んでおり、関係者からは懸念の声が上がった。2人を受け入れている認定NPO法人難民支援協会(東京)代表理事の石川えりさん(41)は米国によるシリアへの空爆開始に「泥沼化、長期化して『平和な故郷に帰りたい』という難民の人たちの切実な願いが遠のくことを心配している」と語った。