沖縄・読谷で日米エース対決 日本女子ソフト1部リーグ


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 【読谷】28、29の両日、読谷村で日本女子ソフトボールリーグ1部が開催されるのを前に26日、視察に訪れた女子ソフト日本代表の宇津木麗華監督が試合の見どころなどを語った。宇津木監督はビックカメラ高崎(前年度1位)―トヨタ自動車(同3位)の試合(29日)は、チームとしての国内トップ級同士の対決だけでなく、上野由岐子(高崎)とモニカ・アボット(トヨタ)の日米両エースの投げ合いを期待。北京五輪の金メダルを争った両豪腕の投手戦を予想し「世界トップの2人で、世界中のファンが見たい試合だ」と注目を示した。

◆「世界中のファン注目」/宇津木代表監督、29日投手戦期待

読谷村で開催される日本女子ソフトボールリーグ1部公式戦の見どころを語る女子ソフトボール日本代表の宇津木麗華監督=26日、読谷村の沖縄残波岬ロイヤルホテル

 上野とアボットは球速115キロ以上を誇る。宇津木監督は「体感スピードは野球だと160キロよりも速く感じるかもしれない。115キロの速球を投げられるのは、国内では上野とアボットの2人だけで、世界でも少ない。全日本の監督として(選手には)アボットに向かっていき、打てるような努力をしてほしい」と期待した。

 外国人選手の存在が日本人選手を刺激し、日本リーグのレベル向上に寄与していることに言及。「投手も打者も気持ちが高まるから良いプレーができる。トヨタとホンダは外国人がいるチーム。日本代表監督としてもそういうところを見たい」と語った。シオノギ製薬の注目選手には「リードがすごく面白い」と捕手の竹林綾香の名前を挙げた。

 読谷村は全日本代表のキャンプ地としても活用されている。「いろんなスポーツを応援し協力する村の姿勢のおかげでわれわれにとってやりやすい場所だ」とし「環境も今の時期だと気温30度を超えないから、選手も思いきりプレーできる。お客さんにとっても美しい沖縄で素晴らしいプレーが見られるのは最高だろう」と話した。

 2020年の東京五輪に向けては「8月に千葉で開かれる世界選手権がある。そこで一度アメリカと真剣勝負していきたい。選手層が厚く、力を持っている国に対して、どうやってソフトボールをやっていくか。しっかり勉強していきたい」と意気込んだ。

 今回の日本リーグ沖縄大会は読谷村の読谷平和の森球場で行われる。28日の第1試合はシオノギ製薬―トヨタ、第2試合は高崎―ホンダ。29日は第1試合がホンダ―シオノギ製薬、第2試合は高崎―トヨタ。両日とも第1試合は午前10時半から、第2試合は午後1時から。チケットの問い合わせは村商工観光課(電話)098(982)9216。