ジュゴンを「県獣」に定め、10月5日をジュゴンの日と制定するよう求める市民有志が27日、沖縄県環境部に大浜浩志部長を訪ね、25日までに集めた署名1万1394筆を提出した。呼び掛け人の盛口満沖縄大教授は「ジュゴンは人との関わりが深い動物だ。ジュゴンを守ることで生態系全体を守ることにつながる。県民意識を喚起してほしい」と述べ、制定の意義を強調した。
大浜部長は「県もジュゴンを調査している。保全活動につなげたい」と述べた。県獣指定について「全県的な盛り上がりが必要だ。知事に伝え、内容を十分に確認したい」と述べるにとどめた。
1万1千超の署名のうち、2171筆はインターネットで集まり、アメリカやドイツなど世界48カ国から寄せられた。
要請には水中カメラマンの横井謙典さんや北限のジュゴン調査チーム・ザンの鈴木雅子代表やライターの浦島悦子さんも出席した。
署名の呼び掛け人は海生哺乳類研究者のエレン・ハインズ博士(サンフランシスコ州立大)や、歌手の加藤登紀子さん、古謝美佐子さんらが名を連ね、署名活動を続ける。問い合わせはチーム・ザンの鈴木代表(電話)090(8032)2564。