しまくとぅば 喜劇で スパイ視など歴史描く


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 琉球新報創刊125年記念「喜劇 ウチナーグチ万歳」(那覇市文化協会うちなーぐち部会主催、琉球新報社共催、照正グループ特別協賛)が28日、那覇市のパレット市民劇場で上演された=写真。「琉球処分」で琉球が沖縄県となった後、標準語励行などでしまくとぅばが使えなくなっていった歴史を描き、しまくとぅばの大切さを伝えた。脚本は大城立裕さん、演出は田原雅之さん。

 戦時中、しまくとぅばを使うと日本軍からスパイ視されたことなどを描いた。戦時中に沖縄芝居を標準語で演じるよう命じられる場面では、ぎこちない標準語が笑いを誘った。

 鑑賞した川上真輝さん(30)は「うちなーぐちには温かさがある。緊迫した今の時代だからこそ、うちなーぐちを広げていくことで楽しい世の中になっていくのではないか」と話した。