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英語習得支援20年 嘉手納外語塾 生徒を追加募集

少人数で英語による授業の様子=4月26日、嘉手納外語塾

 【嘉手納】沖縄県嘉手納町が1998年から運営している「嘉手納外語塾」が、1日で設立20年を迎えた。英語教育を中心に、コンピューター操作や沖縄の伝統文化などを2年間学べる独自の教育課程がある。町面積の8割が米軍基地の嘉手納町で、「耕す土地がなければ、頭を耕せ」をコンセプトに運営してきた。塾頭でもある當山宏町長は「若者の可能性を引き出す役割を果たしている」と今後の運営に意欲を見せた。

 入塾資格は町内に本人か両親が3年以上居住している18~25歳の若者。これまでの19期で181人が卒業し、国内外で活躍している。昨年度の卒業生の新城康一郎さん(23)、金城由樹さん(21)、新垣晴菜さん(20)の3人は英検準1級を取得した。中村尚子教頭は「授業の中身が濃くなり、レベルが高くなってきた」と胸を張る。

 外語塾の特徴は、塾生が無料で受講できるだけでなく、塾生全員に給付型の奨学金が用意されていることだ。基本支給額は月2万5千円で、資格取得などの成績に応じて最高5万円を支給して学生を支えている。米軍基地内の事業所などでのインターンシップや、米国への短期留学も支援する。留学先で学生は沖縄の文化を紹介するプログラムもあり、グローバルな人材を育成している。

 1年生の前田場麻璃亜さん(21)は大学を休学して入塾した。「韓国へ留学したときに、英語で話す機会があったが、コミュニケーションがうまく取れなかった。専門的に学びたいと思って入った。みっちり勉強できるから、すごく助かる」と意気込む。

 一方で、毎年15人程度を募集しているが、入塾希望者が少ないという課題もある。本年度の入塾は7人。中村教頭は「しっかりと腰を据えれば成長できる。2年間過ごすだけの価値がある」と話す。これまで、TOEIC400点の人が900点になるなど、成長を応援してきた。

 當山町長は「自分の可能性を高めたい人は挑戦してほしい」と呼び掛けている。

 外語塾は6月1日まで、本年度の入学生を若干名、追加で募集している。問い合わせは外語塾(電話)098(956)1616。