キングス、チャンピオンシップへ闘志 佐々HC「熱く、激しく戦う」


この記事を書いた人 琉球新報社
チャンピオンシップに向け、練習に汗を流すキングスの選手ら=9日、沖縄市体育館

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは12、13の両日、沖縄市体育館で行うプレーオフのチャンピオンシップ(CS)のクオーターファイナル(QF)で名古屋ダイヤモンドドルフィンズと対戦する。名古屋には今季4戦4勝と全勝しているものの、名古屋はリーグトップの3点弾の試投数を誇り、一気に勢いに乗ることができる爆発力があり、気は抜けない。9日、キングスは沖縄市体育館で決戦を控え、練習を公開した。佐々宜央HCは「せっかくここまで来たので、熱く、激しく戦いたい」と意気込みを示した。

 名古屋は中地区を31勝29敗の2位で勝ち上がってきた。外からは複数の選手が3点弾、インサイドではジャスティン・バーレルを中心に得点を重ねる、攻撃力の高さが武器のチームだ。佐々HCも「相手を勢いに乗せないことが大事になる。そこを意識している」と警戒する。練習では実践形式の練習を行い、名古屋対策のチェックも入念に行っていた。短期決戦のため重圧もあるが、指揮官は「選手には思いっきりやってほしい。負ける時は監督の責任。それくらい信頼できる選手たちなので」と期待する。

 昨季まで名古屋に所属していた石崎巧は「特別な考えは特にはない」としながらも「情報はあるので必要なものはどんどん伝えていきたい。1試合でも多く試合をしたいが、まずはワンプレーを大事に積み重ねていきたい」と静かに闘志を表した。

 昨季のCSはシーホース三河に連敗し、準々決勝で敗退した。悔しさを知る主将の岸本隆一は「悔しさは覚えている。QFを乗り越えないと自分たちが成長したことは示せない」と並々ならぬ思いを語った。

 ホームでの開催となり、「見ている方も、プレーする僕らもすごく楽しみにしている。いろいろなプレッシャーはあるが、みんながいい表情でバスケットをし、いい雰囲気でホームで戦いたい」と気を引き締めた。

 試合は2戦し、1勝1敗となった場合は2戦目の直後に前後半5分ずつの3戦目を行い、勝敗を決める。