紅型、ミンサー 壁紙に 一般住宅向けに展開


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沖縄らしい柄をデザインした壁紙ブランド「りゅうそう」を紹介する高良俊男氏=24日、浦添市のJ&Sインターナショナル

 グラフィックデザインや内装・外装の事業などを手がけるJ&Sインターナショナル(浦添市、高良俊男代表)が、沖縄らしさを取り入れた壁紙ブランド「りゅうそう」を設立した。既存のメーカーがカタログに掲載している一般的なデザインと異なり、琉球紅型や八重山ミンサー織などを壁紙に描き出した。高良代表は「沖縄らしさを表現できる壁紙をつくりたかった」と話している。

 J&S社はこれまで、県内の大型商業施設や病院、ホテルなどの内装を手がけてきた。各施設のインテリアデザインを受ける中で「沖縄らしい壁紙を取り入れたい」と要望が多かったという。高良代表は「壁紙は既存メーカーのカタログから選ぶことがほとんどで、沖縄らしいデザインは見たことがなかった」と説明。自社で沖縄らしい絵柄をデザインして、新しい壁紙のブランドとして売り出すことを決めた。

 「りゅうそう」は琉球紅型や八重山ミンサー織のほか、琉球絣や読谷山花織など42種類の柄がそろっている。要望に応じて複数の柄を組み合わせることも可能で、今後はデザインも増やしていく予定。これまで病院やホテルなどに沖縄をデザインした壁紙を設置してきたが、ブランド設立を機に一般住宅向けにも展開していく。

 高良代表は「沖縄をデザインした壁紙をさりげなく取り入れることで、日々の生活が楽しくなるはずだ。同じ柄をカーテンなどにデザインすることも可能で、自分だけの空間を生み出せる」と強調した。