ゆいレール通勤客増 17年調査 12ポイント増35%、「利用定着」 外国客に1日券人気


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 沖縄都市モノレール(那覇市、美里義雅社長)は28日までに、ゆいレールの利用実態調査をまとめた。通勤や通学、帰宅などで日常的にゆいレールを利用している県民は前回調査(2009年度)と比較して増加となった。モノレール社は「ゆいレールが広く県民に定着していることなどが背景にある」と分析した。外国客の利用者数についても「増加している」としている。

 利用実態調査は17年11月16日に、ゆいレールの全15駅に調査員を配置して実施した。有効回答数は県内在住者を含めた国内客が1万6055人、外国客が1030人だった。

 ゆいレールの利用目的別では通勤が前回比12ポイント増の35%、通学が同5ポイント増の9%だった。帰宅は同11ポイント減の14%となったものの、通勤と通学、帰宅を合わせた割合は同6ポイント増の58%となった。同社の担当者は「開業当初と比較するとゆいレールの利便性が県民に浸透しており、通勤や通学など日常的に利用している人が増えている」と分析。「おもろまちなど、ゆいレール沿線で人口が増加していることも背景にあると考えられる」としている。

 今回の調査では外国客の利用実態についてもアンケートを実施した。回答した1030人を居住地別で見ると、台湾が最も多い387人、次いで韓国の189人、中国の144人などとなった。外国客の利用券種は「1日・2日券」が49%と半数近くを占め、通常の切符が41%だった。IC乗車券「OKICA(オキカ)」の利用も5%あった。

 同社は「前回調査時は外国人はほとんど見られなかった。外国人の観光客数は増加傾向で、外国人のゆいレール利用者は前回調査時よりも大幅に増えている」と話した。