国内屈指の強豪男子バレーボールチーム・パナソニックパンサーズが1日、沖縄市を第2の活動拠点となる「サブホームタウン」にすることを発表した。今後、沖縄市体育館で公式戦を毎年開催するほか、バレーボール教室開催による県内の人材育成に大きな期待が寄せられる。リオデジャネイロ五輪で日本男子代表監督を務めた同チームの南部正司部長(51)と、川村慎二監督(40)に決定に至った経緯やチームの特徴を聞いた。
(聞き手・上江洲真梨子)
(敬称略)
―決定の理由は。
南部「市や県内の関係自治体とどのような支援体制が築けるかが重要だった。協議を続ける中で、市や県バレーボール協会関係者らの熱意を受けて最終的に判断した。私の個人的な考えだが、離島県沖縄という地理的条件では、なかなかプロのバレーボールを見ることができない。沖縄でプロのバレーボール選手を目指す子どもたちに本物の競技を見せたいという思いがあった」
「ホームタウンを決定する際は、環境条件の規定をクリアしないとならないが、沖縄市はその条件が既に整っていた。そうしたハードとソフトの両条件が整って、決定した」
―パナソニックパンサーズはどのようなチームか。
南部「昨シーズンは、6年ぶり3度目の3冠(Vプレミアリーグ、天皇杯、黒鷲旗)を達成した。『勝ち続けられるチーム』を方針に掲げて取り組んで来た。タイトルを継続的に取ることを目標に、新たな気持ちで新生パンサーズとしていいゲームを見せられるようにしたい」
―県民へ向けたメッセージを。
川村「新たな地、沖縄で公式試合ができるのは本当にうれしい。沖縄ではまだまだパナソニックパンサーズの知名度は低いので、琉球ゴールデンキングスやFC琉球に負けないくらい知名度が高まるよう頑張りたい。バレーボール教室を開催し、バレーボールを楽しいと思ってもらえるようなチーム活動、普及に携わりたい」