台風6号、昼前に本島最接近 国頭村奥で6月最大雨量


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大雨の影響で木が倒れたとみられる林道。倒木で道路がふさがっている=15日、沖縄県国頭村宜名真(同村提供)

 15日午前9時、沖縄県与那国島の西南西約340キロで台風6号が発生し、やや発達しながら先島地方に接近した。16日昼前には沖縄本島地方に最接近する見込みで、強風や大雨が予想される。13日以降、まとまった雨が断続的に降っていることから、沖縄気象台は土砂災害や低い土地の浸水、強風などに警戒を呼び掛けている。

 国頭村奥では13日正午から15日午後10時までに320・5ミリの雨量を観測。15日午後7時現在の24時間雨量は、6月の観測史上最大となる241・0ミリだった。同村宜名真では倒木があり、林道をふさいだ。

 15日午後9時現在、台風6号は石垣島の北北西約60キロにあり、1時間におよそ30キロの速さで東北東に進んでいる。中心の気圧は994ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は18メートル。

16日午前9時には、那覇市の西北西約130キロを時速30キロで北東に進む見込み。最大風速は18メートルの予想となっている。

 15日午後9時現在、石垣島で風速24・3メートル、与那国島で同20・3メートルの最大瞬間風速を観測した。

 台風が接近した与那国島では、15日に与那国空港を発着する航空便が全て欠航となった。

 東京から観光で訪れ、同日帰京する予定だった30代男性は「台風が来るとは予想していなかった。16日から仕事だったのだが」と声を落とした。

 沖縄気象台によると、沖縄本島地方では16日、多い所で1時間に60ミリの非常に激しい雨が降る見込み。同日の24時間で予想される雨量は、多い所で250ミリの予想。強風と高波にも注意が必要だ。