沖縄県国頭村の海岸で、5月31日午後11時半ごろから6月1日午前1時ごろにかけて、アカウミガメの産卵が見られた。見つけたのは、国頭村半地の山田早人さん、真紀子さん夫妻。早人さんは「めったに見ることができないカメの産卵を初めて見た。生まれた子ガメたちが無事に大海原へ旅立つことを願う」と話した。


山田さん夫妻は、ドライブの途中で月明かりが照らす砂浜を散歩していると、海岸から上陸したウミガメを確認。砂浜に体をうずめ次々と卵を産み落とす姿を静かに見守り、産卵を終えたウミガメが無事に海に帰るのを見送った。
連絡を受けた日本海ガメ協議会会員の嘉陽宗幸さん=村桃原=は、1日の午前6時30分ごろに現場へ到着。卵の位置を確認すると、通常の産卵と比較して産卵巣が浅いことから、安全な深さになるよう平らに埋め戻し、周辺にある石を利用して卵が捕食されないよう防止対策を施した。
嘉陽さんは「5月、6月は特に産卵が多く、村内各地域の砂浜の産卵巣に目印を付けており、海浜に出入るする際は注意してほしい。無事に卵からふ化するよう大事に見守ってほしい」と話した。
(新城高仁通信員)