【台風7号】沖縄本島地方、1日昼すぎ暴風警報発表の見込み


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台風7号の接近により荒れる海=1日午後1時ごろ、糸満市喜屋武
台風7号の経路図(1日午前10時現在、気象庁のホームページより)

 台風7号は1日午前9時現在、那覇市の南約290キロの海上を1時間におよそ20キロの速さで北北西に進んでいる。発達しながら北上し、暴風域を伴いながら1日夜から2日未明にかけ、久米島と沖縄本島地方に最接近する見込み。

 沖縄本島地方では、1日夜の初めごろから暴風や大雨による災害に厳重な警戒が必要だ。

 1日午前9時現在、中心の気圧は990ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は25メートル、最大瞬間風速は35メートル。勢力を強め、1日午後9時には久米島の南約90キロに達する見込み。中心気圧は980ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートルの予想。予報円の中心から半径150キロ以内で風速25メートル以上の暴風域に入る恐れがある。

 1日に予想される最大風速は、沖縄本島地方で30メートル(最大瞬間風速45メートル)、先島諸島で20メートル(同30メートル)、大東島地方で15メートル(同25メートル)。沖縄気象台は1日昼すぎ、沖縄本島地方に暴風警報を発表する見込み。

 沖縄本島地方の海上は大しけとなっている。雨も、多い所では1時間に70ミリの非常に激しく降る見込み。2日正午までの24時間に予想される雨量は、沖縄本島地方の多い所で250ミリの予想で、土砂災害や河川の増水に警戒が必要だ。

 台風7号接近に伴い、空の便では欠航が相次いでいる。1日午前10時現在、那覇空港を発着する国内線を中心に、少なくとも153便が欠航を決めた。

 全日空(ANA)は那覇空港発着の東京、福岡線のほか、石垣島や宮古島など離島便を含む計63便が欠航となっている。

 日本航空(JAL)は那覇を発着する羽田、伊丹の計18便が欠航。夕方以降の便の運行は未定で、今後、増える可能性がある。日本トランスオーシャン航空(JTA)も那覇と羽田、関西国際空港を結ぶ24便、琉球エアコミューター(RAC)が那覇と久米島や宮古、八重山を結ぶ便など22便の欠航が決まっている。

 ソラシドエアは石垣島や鹿児島、神戸行きなど11便が欠航。ジェットスターも関西や東京、名古屋を結ぶ便の運行を見合わせている。【琉球新報電子版】