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保育士「不足」4割超 宜野湾市アンケート 施設、職員定着に苦労 休暇や給与に不満

 【宜野湾】沖縄県宜野湾市は1日までに、保育士不足の背景や解消策を探ることを目的に、市内の保育施設と保育士を対象に初めて実施したアンケート結果をまとめた。施設の4割以上が職員が不足していると回答し、有資格者からは休暇の取りづらさや給与面、事務・雑務の多さなどでの不満が聞かれた。市は結果を基に働きやすい環境整備を進め就業者の定着を図るほか、資格を有しているが保育関係で働いていない「潜在保育士」の掘り起こしにつなげたい考えだ。


 調査は国の保育対策総合支援事業費補助金を活用し、昨年度に実施した。

 保育施設へのアンケートには市内44園中、36園が答えた。そのうち16園が職員不足について「ある」と回答。退職者の理由では「転職」が30件で最も多く、うち20件は転職先が同じ保育関係だった。市は「より待遇や労働条件の良い施設、職種への転職、非正規から正規への転職などが推察できる。各施設とも転職防止に苦労している」と分析している。

 保育士に就業状況などを聞くアンケートに市内在住の登録保育士897人のうち309人(女性294人、男性13人、不明2人)が回答した。回収率は34・4%。内訳は「在職中」が201人、「過去に就業経験有り」が67人、「就業未経験者」が41人だった。

 「在職中」の人に、仕事の満足度に関する質問では、7割以上がやりがいを感じており、感じていない人は1割未満にとどまった。一方で「職員数」「休暇の取りやすさ」「事務・雑務」で不満を感じている人が多く、それぞれ3割を超えた。これまでに保育所を退職した経験がある人に、その理由を聞くと「給与に不満」や「出産・子育て」などが多く聞かれた。

 「過去に就業経験有り」「就業未経験者」の人に対する「保育所に再就職したいか」との問いは、それぞれ3~4割の人が「就職したい」と答えた。再就職時の課題点としては「保育士職から離れた期間が長い」「自身の適性・能力への不安」「家庭と仕事の両立」などが多かった。