第一交通乗務員女子会 悩み、意見交換 働きやすい職場へ提言


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職場環境などについて意見を交わすバスの乗務員ら=5日、那覇市のパシフィックホテル沖縄

 第一交通産業(北九州市)の沖縄県内グループは5日、女性の労働環境の改善や雇用推進のための合同女性会議を那覇市のパシフィックホテル沖縄で開いた。

 バス、タクシーの女性乗務員20人が3グループに分かれ、職場環境や業務の悩みなどについて意見交換を行った。

 意見交換では、トイレが男女兼用の営業所があることへの指摘や、託児所の増設を要望する声などが上がった。また、夜間勤務で足蹴りする客がいたり、酒を飲んだ客を乗せる時に恐怖を感じるという意見もあった。

 同グループは今後、那覇市天久の営業所に託児所を設置する考えだ。タクシーには車内の防犯ボードを拡大し、催涙スプレーを設置するという。稲益強沖縄支店長は「女性が働きやすい職場作りのために設備投資をする」と話した。

 第一交通の女性ドライバーの全国比率は4・6%で1割に満たず、沖縄地区も4・8%にとどまる。同社は2016年に国土交通省から「女性ドライバー応援企業」の認定を受け、環境改善に力を入れている。