沖縄広島県人会が募金箱 被災地へ義援金


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被災地への義援金を募る募金箱を手に協力を呼び掛ける沖縄広島県人会事務局長の七條崇さん=9日、那覇市樋川ののうれんプラザ2階

 西日本で発生した豪雨被害を受け、沖縄に住む広島県出身者でつくる「沖縄広島県人会」(迫幸治会長、会員約150人)は出身地・広島県の被災地へ寄付する義援金を募る募金活動を開始した。那覇市樋川の「のうれんプラザ」2階にある沖縄広島県人会事務局(「沖縄百貨店七屋(ななや)」内)に7日から募金箱を設置した。今後、設置場所を増やす方向で検討しており、集めた募金は中国新聞社を通して広島県内の被災地へ送る予定だ。

 募金箱は、広島県呉市出身で同会の事務局長を務める七條崇さん(41)=宜野湾市=らが「古里から離れていても何かできることをしたい」との思いで設置した。呉市にある七條さんの両親が住む実家は、数十メートルの場所まで浸水する被害が迫っていたが、幸いにも被害はなかった。同じ集落内でも犠牲者が出た世帯もあったという。

 被害が広範囲になっている。「ライフラインや通信手段が寸断され、孤立している地域もある。(業者も宅配ができず)荷物も送れない状態」と心配する七條さん。「募金箱を見掛けたらご協力いただけるとありがたい」と呼び掛けた。