沖縄県知事選、玉城氏に出馬要請へ 調整会議が全会一致


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玉城デニー氏に知事選出馬を要請することを正式に決めたことを記者団に説明する照屋大河県議ら調整会議正副議長=23日午後1時20分、那覇市の自治労県本部

 県政与党会派や辺野古新基地建設に反対する政党や企業、団体でつくる「調整会議」は23日午後1時から那覇市の自治労県本部で緊急会合を開き、9月30日投開票の県知事選の候補者として衆院議員の玉城デニー氏(58)に出馬を要請することを全会一致で決定した。

 調整会議議長の照屋大河県議らが同日午後3時から沖縄市の自由党沖縄3区事務所を訪れ、玉城氏に正式に要請する。要請を受け、玉城氏は一両日中にも出馬を決意する方向だ。

 調整会議はこれまで、玉城氏と金秀グループ会長の呉屋守将氏の2氏のうちから、翁長雄志知事の後継となる候補者を擁立することを確認していた。

 会合後、照屋議長は記者団に「本日をもって玉城氏に出馬を求めていくことを確認した。翁長知事の遺志を受け継ぎ、建白書の実現に取り組む最適任者だという全員の声がまとまった」と説明した。

 翁長知事が生前に残したとされる音声について、照屋県議は「選考の基準に照らして玉城氏が最適任者と確認できた。音声の開示を求める権限も私たちにないし、それを求める声もなかった」と述べ、生前の
知事の意向ではなく調整会議として選考基準に照らした上での判断であることを強調した。【琉球新報電子版】