モリンガ 販路拡大へ アットモア 宜野座で栽培


社会
この記事を書いた人 琉球新報社
モリンガを紹介する(左から)モリンガ生産組合の永山彰氏、金武司氏と、アットモアの加藤かおり社長、琉球ヘルシーフーズの保良和政=23日、宜野座村漢那区のモリンガ畑

 健康食品や美容商品を扱うアットモア(那覇市、加藤かおり社長)は、宜野座村産モリンガを使った青汁「GreenZyme」(グリーンザイム)の販路拡大を進めている。

 モリンガはインド原産のワサビノキ科の植物で、アミノ酸やカルシウムなど90種の栄養素を含む。成長が早く、種をまいてから1年で4~6メートルに達する。

 宜野座村漢那区の農家でつくるモリンガ生産組合(仲本英雄会長)が栽培したモリンガを、琉球ヘルシーフーズ(糸満市)が粉末化、袋詰めをし、アットモアが営業・販売する。初年度の売り上げは500万円を目標としている。

 今まで同組合と琉球ヘルシーフーズがモリンガの製品化に取り組んできたが、販路が県内スーパーのみで、大きな収入につながらなかった。アットモアと協力し県外・海外に販路を拡大していく。現在、台湾、韓国、香港の企業と交渉を進めている。

 モリンガを12年間栽培している同組合の永山彰氏は「他の植物も栽培しているが、今後はモリンガに絞りたい。それぐらい力のある食材だと思う」と話した。