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中学都道府県対抗野球 沖縄から初出場「BBC」 新軟式ボール使用の大会へ

沖縄県勢として初めて全国中学生都道府県対抗野球大会に挑む「沖縄BBC」

 全国47都道府県の代表が出場し、日本一を競う全国中学生都道府県対抗野球大会に今年初めて、沖縄からチームが出場する。使用球の違いなどがあり、これまでは参加を見送ってきた。22日から静岡県伊豆市などで開幕する第18回大会に向け、八重瀬町立東風平中と那覇市立仲井真中の選手が合同チームを結成。沖縄ベースボールクラブ(BBC)として全国の強豪に挑む。嶺井聖也主将は「沖縄の名前を背負うので恥ずかしくないプレーをしたい。やるなら優勝を狙う」と大舞台での活躍を誓う。
 (屋嘉部長将)


■3年生最後の大舞台

 この大会は3年生が出場できる中学最後の大会。各地域とも選抜メンバーを構成し出場。今回は沖縄を含む47都道府県から50チームが頂点を目指す。

 今年は2019年度から使用される新しい軟式球のM球が使われることになった。通常使うB球より硬式ボールに近く、対応の難しさや購入資金がないなどの理由に加え、旅費の問題もあり、今年もチーム編成は苦慮した。

 想定していた県選抜のチームづくりがなかなか進まない中、2015年に豊見城中を指導し、全国優勝の経験がある東風平中の石川創監督が3年生にぜひ、全国舞台を経験させたいという思いを胸に出場を模索。同校の父母会や選手らと話し合いを続け、仲井真中から垣花琉陽と照屋英和の2選手を加える形で、沖縄BBCが出来上がった。

 選手らは8月末から慣れないボールを使いながら練習を開始した。最初は扱いが難しかったが、今では感覚をつかみ始める。

 M球は打者視点では力のない選手は飛距離が落ちる一方、力のある選手はより飛距離が伸びる傾向にあるという。打撃は予想が難しくなると見られるため、足や小技を使った攻撃と堅守で少ない得点を守り抜く野球を目指す。それでも打撃の中心となる知念大河は「左右に打ち分ける広角打法でチャンスメークしたい」と意気込む。

■M球対応に手応え

 沖縄BBCの投手は左腕の照屋、右腕の嶺井のダブルエースが軸となる。照屋は横手投げで、インステップ投法で角度のある変化球と直球のコンビネーションを持ち味にする。嶺井は直球とカーブを中心に、シュートで詰まらせことを得意とする。新しいボールの変化を感じており、照屋は「カーブはよりブレーキがかかり、縦のスライダーは変化が大きくなった」と手応えを示す。

 石川監督は「ほかの県は選抜チームで力がある。今回の出場をきっかけに沖縄でも選抜チームがつくれるようにしたい。そのためにも決勝トーナメントに進出したい」と選手の躍動に加え、指揮官としても大会を待ち望んでいる。