伊江島観光協に観光庁長官表彰 沖縄県内団体初 教育民泊を評価


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伊江村で民泊を手掛ける、こころの上半期お疲れさま会でカラオケを楽しむ参加者ら

 伊江島観光協会が、観光庁主催の第10回観光庁長官表彰に選ばれた。沖縄県内団体の受賞は初めて。同協会は2003年から農業や漁業、三線教室などの体験型民泊事業を始め、17年度は村人口の約4倍に当たる1万8617人を受け入れた。島の各産業や島民を巻き込み、教育旅行(修学旅行)民泊を島の一大産業に成長させたことが評価された。

 同表彰は、魅力ある観光地づくりなどで観光の振興や発展に寄与した個人や団体に贈られる。今回は他に熱海市や、ぐるなびなど4団体が選ばれた。

 修学旅行に特化した伊江村の民泊は、当初は300人程度の受け入れ人数だった。伊江島観光協会の古堅幸一会長は「民泊で島全体が潤っている。長年やってきたことが認められて、島全体の励みにもなる」と喜んだ。民泊を体験した子供が再び来島することもあるといい、「一般向けの民泊も充実させていきたい」と述べ、さらなる受け入れ態勢の強化に取り組む意欲を見せた。

 表彰式は10月1日に東京で開かれる。