障がいあっても普通高へ 仲村伊織さん進学実現する会発足 知事選候補に質問状


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普通高校の受験に挑戦した仲村伊織さん=3月6日、本島内

 【中部】2018年度沖縄県立高校の一般入試で、県内で初めて重度知的障がい者として受験し、不合格となった仲村伊織さん(15)=北中城中卒=を支援する「仲村伊織さんの高校進学を実現する会」が21日までに発足した。仲村さんの両親や教育と福祉の関係者ら9人で構成する。今後は県外の支援者も含めて、20人以上になる見込みだ。

 21日には県知事選挙に立候補している佐喜真淳氏と玉城デニー氏の選挙事務所を訪ね、インクルーシブ教育や定員内不合格を出している現状などに関する公開質問状を提出した。回答は28日までに求め、マスコミや関係団体のホームページで公開する。

 会は今月15~16日に、愛知県刈谷市で開かれた「障害児を普通学校へ・全国連絡会」の集会に参加したメンバーで立ち上げた。

 仲村さんの母・美和さん(49)は「高校へ行きたいという意志を持つ子が進学できる状況であるべきだ。県全体の問題として捉えてほしい」と語った。仲村さんは現在、学習支援を受けながら、高校巡りをしているという。来年度の高校入試も受験する予定だ。