キングス、国際大会初V テリフィック12 岸本がMVP


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 国際バスケットボール連盟公認の日本を含むアジア12カ国が競う「The Terrific12(テリフィック12)」の決勝は23日、マカオのスタジオシティイベントセンターで行い、中国のプロバスケットボールリーグの広州ロングライオンズと対戦した琉球ゴールデンキングスは85―76で勝利し栄冠をつかんだ。キングスが国際大会で優勝するのは初めて。MVPには岸本隆一が選ばれた。

岸本、超長距離3点弾/並里、流れ渡さぬ突破

 第3Qに広州(中国)に逆転された時間帯から正念場が続いたが、第4Qの残り4分の70―70から、岸本隆一の目の覚めるような超遠距離3点弾で引き離すと、ゴール下のリバウンドも制し、広州に競り勝った。

 前半は攻守でキングスが流れをつかんだが、広州PGの個人技にかき乱され、ファウルと失点がかさんだ。攻撃の連係も乱れて流れの悪い時間帯が続いたが、並里成の突破力にジョシュ・スコットやジェフ・エアーズがゴール下で存在感を発揮。古川孝敏も積極的にシュートを放つなど、苦しい時間帯でも精神的に停滞することはなかった。

 高確率に3点弾を沈め、MVPを受賞した岸本は「自分のシュートが入る過程で全員が激しくプレーしてくれた。チームメートに感謝したい」と話し、金のトロフィーを手に笑顔を見せた。