社会
知事選 9・30

最後は電話とSNS 沖縄県知事

(左から)台風24号の被害を気遣う佐喜真淳さん(本人のツイッターより) 台風24号の被害を気遣う玉城デニーさん(本人のツイッターより)

 台風の接近による繰り上げ投票や期日前投票所の閉鎖など、異例尽くしの県知事選。候補者は29日、沖縄地方に暴風警報が発令され風雨が強まる中、17日間の選挙戦最終日を迎えた。事実上の一騎打ちを展開する佐喜真淳さん(54)、玉城デニーさん(58)は、街頭での選挙活動に制限を受けながらも、電話やSNSを使って力を尽くし、最後まで一票を求めて訴えた。 (’18知事選取材班)

佐喜真さん 「問題解決」に手応え

 佐喜真さんは29日、那覇市内を中心に台風の被害状況を確認したり、支持者へ電話したりして過ごした。午後2時ごろ、鉢巻きを締め、たすきを掛けたまま那覇市久茂地の自民党県連で取材に応じ、「結果を出して問題を解決してほしいという多くの声が聞こえた」と手応えを語った。

 選挙戦を振り返り、「家族も一生懸命この選挙を戦い協力している。本当にありがたい」と支えに感謝した。一方で「(会えない日があり)子どもたちにはちょっとつらい思いをさせたかな」とはにかみながら語り、子煩悩な一面をのぞかせた。

 取材後は電話で支援のお願いに奔走した。SNSでは公約の経済政策や子育て政策を説明し、最後まで浸透を図った。台風の避難所情報も拡散し、被害を気遣いながら、17日間の選挙戦を力いっぱい駆け抜けた。

玉城さん 「草の根拡大」で充実

 玉城さんは29日、沖縄市の後援会事務所から電話を掛け、最後まで支持を求めて訴え続けた。同時に台風による被害を案じ、SNSでは「安全の確保に努めてください」と投稿した。

 28日午後8時前、事実上の打ち上げ式を終え、那覇市古島の選対事務所に戻るとボランティアらが出迎えた。「納得いく運動ができた」と充実した表情を見せ、「翁長雄志知事が亡くなった後の県知事選で草の根として(支持が)広がった」と総括した。

 街頭では有権者から思いの込もった手紙を直接手渡されたことも。「一人一人の思いをくみ取らなければいけない」と日に焼けた顔で語った。最終盤、翁長知事の遺志を継ぐと強調した。反応の大きさを実感し、辺野古新基地の建設阻止へ思いは一層強く、「投票箱が閉まるまで諦めない」と力を込めた。