アジア太平洋地域の平和構築や維持に貢献した個人・団体に贈られる第9回沖縄平和賞の授賞式が23日、那覇市のANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービューで開かれた。受賞した特定非営利活動法人「日本国際ボランティアセンター(JVC)」(東京都、今井高樹代表理事)に沖縄平和賞委員会会長の玉城デニー知事から賞状と賞牌(しょうはい)、賞金1千万円と記念品が贈られた。
今井代表理事は受賞者あいさつで「大変感謝すると同時に、受賞の重みを受け止めている。世界には紛争や人権抑圧がまだ横たわっている。沖縄から発する平和のメッセージに、一緒に取り組んでいきたい」と強調した。玉城知事が「ますますの活躍を祈念する」と受賞をたたえた。
JVCは海外の紛争地などで活動する非政府組織(NGO)の草分け的な存在で、1980年にインドシナ難民の救援をきっかけに発足した。アジアやアフリカ、中東など世界11カ国で人道支援や平和構築活動に取り組んでいる。