マランゴーニ初V ツール・ド・おきなわ 女子は與那嶺に栄冠


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トップでゴールし、両手を広げ優勝を喜ぶアラン・マランゴーニ=11日、名護市の21世紀の森屋内運動場前

 【北部】国内最高峰の自転車ロードレース「ツール・ド・おきなわ2018」(ツール・ド・おきなわ協会、北部広域市町村圏事務組合主催)のレース部門は11日、沖縄県名護市の21世紀の森屋内運動場前などを発着点に開催された。男子チャンピオンロードレース210キロはイタリア出身のアラン・マランゴーニ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・エウローパオヴィーニ)が5時間5分4秒で優勝した。リオ五輪に出場した浦添市出身の内間康平(同)は5時間9分55秒で17位となり、県勢最高位だった。

 女子国際レース100キロは與那嶺恵理(茨城)が3時間11分15秒で頂点に立った。

 チャンピオンロードレースの序盤は10人のトップ集団がレースをけん引する展開となった。集団は残り約10キロ地点までにマランゴーニを含む4人に。レースが大きく動いたのは残り5キロ地点。集団のペースが落ちた瞬間をマランゴーニは見逃さず、ラストスパートをかけ、他の3人を一気に突き放した。2位に20秒の差をつけてゴールした。

 34歳のマランゴーニは、この日のレースを自身の最後の大会と位置付けていた。初の個人優勝に「夢のようだ。家族や知人、関係者に感謝している」と喜んだ。内間は「チームメートの勝利はうれしい」と勝者をたたえた。自身も前回大会より順位を23位上げた。「来年に向けていい感触をつかむことができた。(トップ集団で)勝負できるように調整していきたい」と展望した。同レースの山岳賞は畑中勇介(チーム右京)が獲得した。

 女子国際は與那嶺と金子広美(三重)が接戦を繰り広げ、與那嶺が制した。與那嶺は「前回大会は準優勝だったので、優勝できてうれしい」と笑顔を見せた。