外国人患者対応へ研修 沖縄県・OCVB 医療機関職員ら参加


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外国人患者を受け入れるための基礎知識について説明するジェイ・アイ・ジー・エイチ外国人患者受け入れ体制整備支援事業部の友久甲子さん=14日、那覇市のダブルツリーbyヒルトン那覇首里城

 沖縄県と沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)は14日、那覇市のダブルツリーbyヒルトン那覇首里城で「外国人患者受け入れ医療コーディネーター養成研修」を開催した。外国人が病気やけがで医療を必要とした際に、適切に対応できる体制を整備することが目的。県内医療機関の職員が参加し、基礎知識や実例などを学んだ。研修は15日まで行われた。

 外国人観光客の増加に伴い、医療を必要とする外国人も増えている。言葉や文化の違いでトラブルになる事例も報告されている。外国人患者の受け入れ体制の整備について病院内で中心的な役割を担い、院内外の調整をする外国人患者受け入れ医療コーディネーターの必要性が高まっている。

 医療シンクタンク、ジェイ・アイ・ジー・エイチの友久甲子さんは「外国人患者受け入れの基礎知識」と題して講義をした。政府が外国人観光客誘致を進めていることや、外国人労働者の受け入れ増加を目指していることを説明。「国内の外国人は中長期的に増加し続ける。外国人患者は当たり前に来院する時代になっている」と話した。