「臍帯血」移植知って 沖縄県内関係者、LINE開設


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
「多くの人に臍帯血について知ってほしい」と呼び掛ける古堅寿也さん(左端)と妻知恵理さん(右端)、長男陽寿ちゃん(左から2人目)と長女月綺ちゃん=5日、沖縄市山里

 脳性まひや白血病などの治療のため、きょうだいや他者間での臍帯血(さいたいけつ)移植の実現を目指す「さい帯血による再生医療推進ネットOKINAWA」が1日、LINEアカウントを開設した。臍帯血採取の事前準備や臨床研究の結果などを発信し、臍帯血移植への理解促進や啓発を進めていくことが目的だ。推進ネット副会長の古堅寿也さん(36)=沖縄市=は「多くの人に臍帯血の可能性を伝えたい」と話した。

 母体と胎児を結ぶへその緒と胎盤に含まれている臍帯血は、血液をつくる「造血幹細胞」が豊富に含まれる。現在、脳性まひや白血病、自閉症などの治療で効果が期待されている。

 妊娠23週で生まれた古堅さんの長男・陽寿(はるき)ちゃん(5)は脳性まひが残る。古堅さんは「脳性まひや自閉症などを、臍帯血を用いて治療をする臨床研究も進んでいる。障がいのある子を持つ家族やこれから妊娠出産予定のある人に関心を持ってもらいたい」、妻の知恵理(しえり)さん(34)は「一人でも多くの人に情報を届けたい。気軽に利用してほしい」と呼び掛けた。

 同団体のLINEアカウントは「@gwf7588u」または下記のQRコードから。同アカウントでは臍帯血に関する質問や情報提供も受け付けている。