キングス、栃木に敗れる 劣勢陥り、競り負け Bリーグ第21戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは9日、栃木県のブレックスアリーナで栃木ブレックスと今季第21戦を行い、67―77で敗れた。キングスの成績は15勝6敗。

 キングスはジェフ・エアーズらの活躍で8日同様に先行した。しかし、内外でボールを回す栃木に反撃され、前半終了時点で37―37と振り出しに戻された。

 後半は、栃木の激しい守備にキングスはタフショットやミスから失点。守備では栃木に何度もファウルを誘われ、フリースローから点差を広げられてしまった。

 次戦は12日、沖縄市体育館で京都ハンナリーズと対戦する。

(宇都宮市体育館、4532人)
栃木 18勝3敗
 77―67(15―23,22―14,24―12,16―18)
キングス 15勝6敗

◆連勝したかったが

 佐々宜央HC(キングス)の話 強敵の栃木に2連勝したかったが相手のプライドも高かった。僕らも最後まで戦う意志はあったが、小さいところで積み切れず、勝てなかった。来週沖縄で前回負けた京都との試合がある。ファンと共に戦って、ホームで皆さんと勝利を分かち合いたい。

◆高いエナジー崩せず

 キングスは8日に、リーグトップ成績の栃木の連勝を8で止める善戦を見せたが、9日は栃木の高いエナジーを崩せず、競り負けた。岸本隆一主将は「望む結果ではないが、各選手が劣勢の時にアグレッシブにプレーできるかを学んだ」と前を向いた

 序盤は堅守からジェフ・エアーズやジョシュ・スコットらの個人技も光り、キングスがリードした。一方の栃木はベンチ一体となった激しさで修正していく。

 そのエナジーの前に、キングスはバックコートバイオレーションやタフショットを強いられた。さらに後半の守備では早い時間帯からチームファウル5でフリースローを多く献上してしまった。キングスもタイム中に「最後までやろう」と気持ちを一つにしたが、攻守のリバウンドでも栃木に上回られ、劣勢を覆せなかった。

 インサイドで粘ったスコットは「2勝が本望だったが、栃木と1勝1敗で痛み分けできたのは、次のステージに行くチャンスだと思う。このエナジーを持ってホームに帰ります」と、12日に沖縄市体育館で行う京都戦へ気持ちを切り替えた。