滑走路閉鎖で46便影響 那覇空港 誘導灯外れ穴修繕


社会
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滑走路の一時閉鎖の影響で混雑する航空会社の受付カウンター=26日午後5時すぎ、那覇空港

 26日午後3時31分ごろ、那覇空港の滑走路に埋め込まれた誘導灯が外れ、直径30センチ、深さ15センチの穴が開くトラブルが発生し、修繕作業のため滑走路が約1時間15分、閉鎖された。閉鎖は午後5時ごろに解除された。閉鎖の影響で少なくとも46便が遅延や欠航、目的地変更などを行った。那覇空港事務所が誘導灯が外れた原因を調べている。

 同事務所によると、外れたのは誘導路の中心線と滑走路の出入り経路を示す灯火で滑走路北端中央部に設置されていた。誘導路上で出発待機していた旅客機が発見し、同事務所へと通報した。開いた穴をふさぐための舗装作業が必要となったため、滑走路を一時閉鎖した。閉鎖で欠航12便、鹿児島空港や新石垣空港への目的地変更17便、出発空港への引き返し6便、最大で2時間10分となる遅延11便が発生した。

 那覇空港国内線旅客ターミナルでは、航空便変更などの手続きをするために搭乗客が各航空会社のカウンターに長い列をつくり、到着口には遅延便を待つ人々が多数いた。東京から帰郷する娘と孫を待っていた糸満市の女性(65)は「娘たちは今、鹿児島空港にいる。孫は赤ちゃんだから心配だ」と話した。同じく東京からの孫娘(19)を待っていたうるま市の女性(63)も「こんな時に限ってトラブルが起こるとは思っていなかった。雨も降っているし、いつ帰られるのか」と不安げだった。

 全日空で、那覇空港と新石垣空港を結ぶ2便が欠航。日航や全日空の那覇空港行きが、鹿児島空港などに行き先変更となった。