コザ(女子)、玉城(男子)頂点 バスケ県中学新人


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 バスケットボールの第53回県中学新人大会は28日、南風原町の南星中学校体育館であり、女子はコザが45―31で金城に勝ち2連覇した。男子は玉城が豊見城に62―35で圧勝し、初優勝を飾った。男女のベスト4は、来年2月に開催される第26回県中学選抜優勝大会の出場資格を得た。

コザ―金城 ドライブで切り込むコザの大嶺乃愛=28日、南星中(又吉康秀撮影)

◆女子・コザ2連覇 金城に45―31 体力武器に終盤離す

 コザの多くは駅伝のメンバーだ。走りで培った体力を武器に、粘り強いマンツーマン守備で金城の攻撃を防ぎ、走り勝ちした。2連覇に中村望愛主将は「先輩たちの強さを引き継げた」と喜んだ。

 第1クオーター(Q)からDF陣が奮闘し、双方の攻守が何度も入れ替わった。両者ともゴールが入らず、中村主将は「立ち上がりは流れが悪かった。全体が落ち込んで攻めようとしなかった」と反省した。それでも第1Qは14―10、第2Qは22―19と地力で競り勝った。

 第3Qは勢いに乗り始め、32―27と点差を広げた。第4Q、35―28の残り4分4秒で取ったタイムアウトで、「ミスしても励まし合おう。気持ち良くいこう」と皆で話し合った。ここから流れを引き寄せて10点連続得点を奪い、45―31で勝利した。中村主将は「最後はチームがまとまった」と納得の表情だった。

 この日1オン1で活躍した大嶺乃愛は「とにかく走った。朝練からキツかったけど走るチームになった」と話した。それでも松島良和コーチは「まだまだだ。リバウンドを取れていない」と課題を持ち帰った。2月の県選抜に向けて島村曜莉は「他校はコザを目指して頑張る。負けないように練習する」と意気込んだ。 (古川峻)

玉城―豊見城 オフェンスリバウンドを競る玉城の宮平健太郎(左)=28日、南星中(又吉康秀撮影)

◆男子・玉城初V 豊見城に62―35 堅守速攻で圧倒

 8月のポッカ杯で豊見城に負けた悔しさをバネに、玉城は「二度と負けない」(宮平健太郎主将)と強い気持ちで挑んだ。相手エースの徹底マークで仕事をさせず、リバウンドやルーズボールから速攻につなげ、62―35で圧勝。下地貴之監督は「チーム一丸となった勝利だ」と喜んだ。

 第1Qは相手の攻撃を堅守し、そこを起点に速攻で果敢に攻めて16―5とリードした。第2Qも攻めて30―12。第3Qは疲れから流れが豊見城に傾くも、第4Qで再び勢いに乗り62―35で勝利した。ドライブで活躍した大城航平は「守備から走って攻める練習の成果が出た」と振り返る

 2月の県選抜に向け宮平健太郎主将は「油断せずに1人1人のレベルを上げて、チーム全体で強くなる」と意気込んだ。