交通事故死、沖縄県内37人 過去2番目の少なさ 18年暫定値


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 2018年の沖縄県内の交通事故による死者数は、昨年の44人より7人少ない37人(暫定値)となり、統計を取り始めた1947年以降、2番目に少なくなる見通しとなったことが30日、県警交通企画課のまとめで分かった。一方、昨年に飲酒運転による交通人身事故の構成率は27年ぶりに全国ワーストを脱却したが、今年は11月末時点で全国ワースト2位となっており、再び全国最悪に転落する可能性がある。

 17年はバイクによる交通事故死者数が24人だったが、18年は大幅に減って7人となっている。一方、歩行者が道路横断中に起きた交通事故による死者数は17年は9人だったが、18年は16人と増えた。交通事故による死者数が最も低かったのは14年の36人だった。

 18年1~11月の県内飲酒絡みの交通人身事故構成率は、全国平均より2倍以上高い1・83%で全国ワースト2位を記録した。17年は1・59%で全国ワーストを返上していた。

 県警交通企画課の新木満管理官は「今年の初めから夏ごろまで死亡事故が多かったが、夏ごろから対策に力を入れ事故を抑えることができた。飲酒運転はいまだに多くあり、県民の意識が足りないと感じる」と話した。