自動車整備業のタイヤランド沖縄(宜野湾市、高里健作代表)は、スロープ付きの福祉車両を利用する車いす利用者の乗降を容易にし、介助者の負担を減らす「介助支援型スローパー」を開発した。


車外で車いすをスローパーに固定し、電動でスローパーを動かして乗車できる。そのまま運転席に車いすを移動させて運転できるように改造もし、車検も通った。
これにより乗降時の介助者の負担が少なくなるほか、狭い車内で腰をかがめて行っていた車いすの固定作業も車外で楽にできるようになる。これまでリフト式では車外で固定できる製品はあるが、スロープ式ではなかったという。
介助支援型スローパーは県工業技術センターと共同開発し、装置の構造に関して特許を取得した。車いすを車内に運ぶためのモーターは3年間試行錯誤を重ねた。モーターの強度などをさらに強化し、販売につなげる。
同社は、08年に福祉事業部を立ち上げ、障がい者一人一人に合った車の改造を手掛けている。車の改造に役立つ、運転に必要な力を測定するドライバー・テストステーション(DTS)を沖縄で唯一所有している。
高里代表は「障がいのある人でも自分に合った車に改造することで、どんどん出掛けてほしい」と語った。
運転免許教習を行うDライセンス沖縄と協力し、障がい者の免許取得も支援している。問い合わせはタイヤランド沖縄(電話)098(898)5732。