石村賞に稲嶺さん 俳壇・新垣さん 歌壇・玉城さん


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 第40回遠藤石村賞、琉球俳壇賞、琉球歌壇賞(琉球新報社主催)の選考会が14日までに沖縄県那覇市泉崎の琉球新報社で開かれ、俳壇賞に新垣富子さん(67)=金武町、歌壇賞に玉城寛子さん(73)=糸満市=が選ばれた。過去の俳壇賞受賞者で、昨年12月までの1年間の投稿作品で優秀な作者に贈る遠藤石村賞は稲嶺法子さん(80)=那覇市=に決まった。

 各賞は琉球新報文化面に月に1度掲載している「琉球俳壇」「琉球歌壇」の投稿者が対象。2018年を通して毎月作品が採用された投稿者から選ばれる。

 俳壇賞・石村賞は太田幸子さん、歌壇賞は屋良健一郎さんが選考委員を務めた。太田さんは稲嶺さんについて「深い洞察力で季語を巧みに活(い)かした俳句を詠んでいる」とし、新垣さんには「沖縄の風土に根差した句眼で深く捉えた俳句」と評した。また、屋良さんは玉城さんの歌について「植物や人間への優しいまなざしが詩情に昇華されていて、力量を感じる」と選考理由を述べた。

 俳壇賞・石村賞・歌壇賞と第46回琉球新報短編小説賞(受賞者・石垣貴子さん)を合わせた琉球新報文学三賞の贈呈式は2月1日午後6時から、那覇市泉崎の琉球新報ホールで行われる。会費2千円。