男子・名護、女子・東風平が栄冠 沖縄県中学新人ソフトテニス


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 ソフトテニスの第63回県中学校新人大会(主催・県ソフトテニス連盟、共催・県中体連、琉球新報社)が19日、沖縄市の県総合運動公園レクドームで開幕し、男女団体戦を行った。男子は名護が決勝トーナメントで川平と2勝1敗で並んだが、直接対決で勝利して3年ぶりの頂点に立った。女子は東風平が決勝リーグで全勝し、2年連続の優勝を果たした。20日は男女の個人戦が行われる。

◇比嘉・諸喜田 エースの真価 窮地に一致団結が勝因

決勝リーグ 名護―川平 リターンする名護の比嘉吉志郎(奥)と諸喜田孝太郎ペア=19日、県総合運動公園レクドーム(又吉康秀撮影)

 インフルエンザで欠場者が出て、ベストメンバーではない名護だが、エースペアの比嘉吉志郎・諸喜田孝太郎組が全試合で勝利し、チームの戦いを有利に進めて3年ぶりの優勝を手にした。主将でもある比嘉は「最後はみんなで一致団結できたことが良かった」と振り返った。 10月の団体戦大会・当山杯で優勝した名護は勢いをそのままに、今大会も決勝リーグへ勝ち進んだ。チームの中心は「派手さはないが、自分たちから崩れない堅実なプレーをする」(小浜守裕監督)という比嘉・諸喜田組だ。比嘉が後衛で深い打球を左右に打ち分け、相手を揺さぶる。甘いボールには前衛の諸喜田がボレーをしっかり決めて、勝負を決めた。

 2人は全試合で勝ちを収めており、確実な白星を計算できることも対戦を組み合わせる上で大きかった。一方で、決勝リーグ最終戦で玉城に敗れ、川平と勝利数が並んだため直接対決の結果により、勝敗が決まった。小浜監督は「最後は練習でできていないことが出てしまい、次への修正点となった」と課題も残した。 比嘉・諸喜田組は12月の個人戦大会・名嘉杯も制し、新チームとなってから負けなしだ。それでも2人は「ライバルでもうまい人がどんな打ち方をしているか見て、取り入れている」と技術向上への思いは強い。20日には個人戦が控える。諸喜田は「受け身にならずにチャレンジャーとして挑みたい」と今大会2種目の頂きを目指す。

 (屋嘉部長将)

◇急造ペアも息ぴったり 東風平、一丸で連覇達成

決勝リーグ 東風平―玉城 ポイントを決め、喜ぶ東風平の(左から)富田彩心、金城紅ペア

 女子決勝リーグを全勝した東風平が2年連続の頂点に立った。稲嶺奈那主将は「みんなが一丸となってプレーすることができた」とチームワークでの勝利に大きな手応えを得た。

 さまざまなペアの組み合わせを試したい東風平は、稲嶺・譜久里ミリアのエースペア以外を従来とは組み替えながら、勝ち上がった。その中で金城紅と富田彩心は約1カ月ぶりにペアを組んだが、息はぴったりだった。金城が「1日に120球は練習する」というカットサーブに、相手は対応できない。金城がラリーで粘れば、前衛の富田はボレーで応える。最後も富田がネット際でプレッシャーをかけ、ミスを誘った。

 今後もペアを組むことが考えられる金城と富田は、「2人で得点を1本ずつ取っていきたい」と意気込んだ。