【南風原】沖縄県南風原町津嘉山の大城野菜生産農園加工所の代表を務める農家の大城清美さん(53)はこのほど、着色料不使用で県産野菜にこだわった「831(やさい)ジャム」を開発した。味はカボチャ、ヘチマ、トマトの3種類。南風原町のはえばる観光案内所とJAファーマーズマーケット南風原「くがに市場」、うるま市の「うるマルシェ」、与那原町のファーマーズマーケット与那原「あがりはま市場」で販売しており、好評だ。
カボチャとヘチマは大城さんの夫が作る津嘉山産を、トマトは具志頭と南風原産を使用している。3種類のジャムにはシークワーサー果汁をたっぷり入れて食べやすさを追求した。
ヘチマの香りが口の中に広がるヘチマジャムは、約5年前から「いつか作りたい」と考えていた。ヘチマのきれいな色を残すため、さっと湯通しし、ミキサーで種も細かくつぶした。県産のパッションフルーツ果汁も加えてフルーティな味わいを実現した。
県外へのギフト用としても売り出したい考え。大城さんは「夏はマンゴーやパイナップルがあるが、秋、冬はお土産が少ない。ジャムならいつでも野菜の味を楽しめる」と語った。
全種類1個税込み700円。問い合わせは大城野菜生産農園加工所(電話)090(6867)5251。はえばる観光案内所(電話)098(882)6776。