黒糖、紅芋を使った沖縄県産お菓子、台湾へ オキコが進出準備 2020年秋にも台北に支店


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
オキコの菓子類商品の数々=11日、西原町のオキコ商事部

 パン製造のオキコ(西原町、銘苅敏明社長)は、台湾支店設立に向けて準備を進めている。黒糖や紅芋など、沖縄県産品を使った和・洋菓子類を台湾に輸出する計画で、早ければ2020年秋にも台北市内に支店を設立する。

 台湾などでコンサルタント業務を行う「Sokuwa」に業務委託するとともにオキコの社員を台湾に派遣して、今月から営業活動を始めた。台湾進出に向けた課題を洗い出す。

 支店開設後は年間1億2千万円の売り上げを目指す。業務用黒糖などの原料も、台湾のメーカーに向けて輸出したい考えだ。

 これまでも台湾企業から同社の商品購入希望の問い合わせがあったが、県外の問屋を通して輸送していた。支店設立に向けて、沖縄から直接台湾に送るルートも確保する。

 進出を見据えて3年前に雇用した台湾出身の男性社員が、現地の営業活動で活躍している。4月からは中国語が堪能な新卒社員も採用し、営業の基盤を固めていく。

 今月末には、台湾のショッピングセンターで開催されるイベントで、沖縄土産として台湾で人気のある沖縄限定のプレッツェルを出す。

 オキコの當間明弘常務は「メイドインジャパンの商品が人気だ。将来的には、麺もチルドで送るなどして、沖縄そばも活性化させたい」と語った。
 (中村優希)