日本料理最高賞に「味心ゆうづき」(浦添)の中田瑛志さん 初挑戦で快挙


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大臣賞に輝いたメニュー(中田さん提供)

 第32回全国日本料理コンクール(主催・公益社団法人日本料理研究会)が13日、東京都で開かれた。日本型食膳部門で、沖縄県浦添市内間の割烹居酒屋「味心ゆうづき」本店の店長、中田瑛志さん(30)=那覇市=が最高賞となる六つの大臣賞の一つ、経済産業大臣賞を受賞した。

 神奈川県出身。約4年前に沖縄へ移住した。那覇市の専門学校で調理師免許を取得し現在の店舗で約1年前から勤務している。同じコンクールで大臣賞を過去7回も受賞した「ゆうづき」オーナーの知念司さん(42)の指導を受けた。

経産大臣賞を獲得した中田瑛志さん=14日、浦添市

 師匠の知念さんは現代日本料理部門で日本食品衛生協会理事長賞を受けた。同じ系列の別店舗で勤務する崎浜春輝さん(21)も郷土料理部門の全国調理技能士会連合会会長賞に輝いた。

 中田さんは日本型食膳部門のテーマ「3人家族を想定し健康的かつ栄養バランスの取れた食事」に合わせ、カボチャやニンジンなどの煮物、春野菜を使ったちらしずしや汁物など5品を出品した。初挑戦での快挙に、中田さんは「びっくりした」と笑顔を見せ「賞に見合うような調理人に近づかないといけない。身が引き締まる思い。技術を伸ばしたい」と気を引き締めた。