食品かす500トン放置 JA子会社 名護と東に野ざらし


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産業廃棄物を不適切に保管していた沖縄総合農産加工=26日、東村慶佐次

 【東】パイナップルやシークヮーサーの加工食品を製造する東村総合農産加工施設の指定管理者、沖縄総合農産加工(東村慶佐次)が昨年9月以降、製造過程で出るシークヮーサーのかす500トンを名護市や東村の土地に野ざらしのまま放置し、北部保健所の注意を受けていたことが分かった。沖縄総合農産加工はJAおきなわの子会社。

 沖縄総合農産加工は例年、シークヮーサーのかすを堆肥の原料として農家などに提供していたが、18年は引き取り手がいなかった。そのため昨年9月に名護市饒平名にあるJAおきなわの土地、10月には東村宮城にある個人所有の畑に野ざらしの状態でかすを放置していた。

 異臭に気付いた北部保健所の職員が名護市饒平名の現場を確認し、適正に処分するように沖縄総合農産加工を注意指導した。その後、東村のかす放置についても同様に注意指導した。

 沖縄総合農産加工の嘉手納良一工場長は「かすは堆肥にするつもりで置いていたが、不適切だった。今後出てくるかすは処理業者に依頼するなどして処理していきたい」としている。