成人式は20歳?18歳? 沖縄市がアンケート 「18歳」反対42%の理由


この記事を書いた人 大森 茂夫

 【沖縄】民法改正で2022年4月から成人年齢が18歳となるのを前に、沖縄市教育委員会はこのほど、18年度の新成人を対象にした成人式典開催に関するアンケートの結果をまとめた。「18歳で成人式を開催することに賛成か」との問いに、回答者の42・36%に当たる205人が「反対」と回答し、従来通りの20歳での式典開催が支持傾向にある。

 3月22日の市議会で眞榮城健二氏(護憲凛の会)に対し、市教委の森川政寿指導部長が答弁した。

 市教委は、本年度の成人式に出席した1129人にアンケートを配布し、約43%に当たる484人から回答を得た。成人年齢引き下げに伴い、全国の自治体では成人式の時期を巡り議論がある。アンケートは市教委として初めてで、今後、成人式の時期について新成人の意見や他市町村の事例を踏まえながら慎重に検討する方針だ。

 「18歳で成人式を開催することに賛成か」の回答では、「反対」に次いで「どちらともいえない」が28・51%(138人)と多く、未回答が19・21%(93人)、「賛成」は9・92%(48人)だった。

 「反対」の理由では「受験があるため」(132人)、「金銭的な負担が大きい」(106人)などの理由があった。

 「18歳の成人式を行わず20歳の時に『はたちのつどい』として開催した方がよいか」との問いでは、「賛成」の回答が最も多く61・16%(296人)。未回答や無効回答などが26・65%(129人)、「反対」が12・19%(59人)だった。賛成の理由では「法的に20歳からできるようになることもあるため」(208人)や「友人と久しぶりに会える」(122人)などがあった。