深夜11時すぎに響くごう音 普天間飛行場で90デシベル超 訓練できるのは午後10時まで 市長が抗議・要請したばかりなのに…


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ごう音を響かせながら米軍普天間飛行場に着陸する輸送機MV22オスプレイ=2日午後11時ごろ、宜野湾市

 【宜野湾】輸送機MV22オスプレイ5機とCH53大型輸送ヘリコプター3機の計8機が2日深夜、日米合意で訓練が制限されている午後11時ごろに相次いで米軍普天間飛行場に着陸した。松川正則宜野湾市長が同日、騒音被害で沖縄防衛局に抗議・要請したばかりだった。松川市長は3日、「言うべきことは言わないといけない」と改めて関係機関に抗議・要請する考えを示した。

 県と宜野湾市が実施している騒音測定調査では、滑走路の延長線上に位置する上大謝名公民館で2日午後11時3分、最大90・8デシベルの激しい騒音を記録。着陸後はエンジンや羽音が響き渡り、大山局では午後11時49分に66・4デシベルの騒音が発生した。

 市の基地被害110番には市民から「ものすごい大きな音を立てて滑走路に飛んでいった」「どういったことか。何時まで飛んでいいのか」との苦情が寄せられた。防衛局は「航空機騒音規制措置の順守などを、引き続き米側に強く求めていきたい」としている。